社長コラム《木の家が気持ちいいわけ》

社長コラム《木の家が気持ちいいわけ》

  新築の木の家に入ると、木のにおいがただよって、人はたちまち和んだ気持ちを与えられます。 この場合のにおいは「匂い」であって、不快な「臭い」ではありません。 何故人は、木の香りを好ましい匂いと感じるのでしょうか? 人は木目をみると、そこにやさしさや、あたたかさを感じます。 それは何故か? 木は、人間の五感(視覚・触覚・嗅覚・聴覚・味覚)に感応する性質を持っています。 五感のうち、味覚は別と思われますが、もし鮨屋のカウンターが木でなかったら、 もし味噌汁のお椀が木の器でなく、プラスチックだったら味覚は損なわれます。 触覚のうち、さらに皮膚感覚は触・圧覚、温・冷覚、振動感覚などに細分されますが、 これらの言葉に木という素材をあてはめると、人はおのずとその世界を知覚することができます。 これらは、果たしていかなる理由によるものでしょうか? 人は、自然の中から誕生し、それから500万年の間、ほとんどを自然界で過ごしてきました。 人工的な都市が出現したのは、たかだか数千年に過ぎません。 それが人の脳の奥深くに刻まれ、人のDNAを形づけているからではないでしょうか?   木の家が気持ちいいわけは、こんなところにあるのではないでしょうか。 1.呼吸する木の家 木の家は、調湿機能があるといわれます。 調湿機能とは、湿気をコントロールして、部屋の湿度を一定範囲に保つことをいいます。 家の中には、たくさんの湿気発生源があります。 まず人の身体からの放熱・発汗。 炊事による湿気、石油やガスなどの暖房機器による湿気、洗濯物からでる湿気、 入浴・洗顔からでる湿気、身体を拭いた濡れたバスタオルによる湿気など、挙げたらきりがないほどです。 これらの湿気は、換気や凝縮水流となって建物の外に放出されます。 しかしその一部は壁や床、天井面から、それぞれ壁内・床下・小屋裏へと侵入します。 そこで露点温度が下がると結露を起こします。 木の家が調湿機能にすぐれているということは、湿気が高ければ、 それを材料内部に吸収し、部屋が乾燥したら、今度はそれを発散してくれるということです。 木の家は、木だけでなく、畳や土壁や、布や紙など、どれも調湿機能を持った材料が選ばれています。 ビニールクロスや合板床材など新建材は、この調湿機能に乏しいのが問題です。 汗をかく材料はカビやダニの発生源、温床にもなります。 2.木は鉄より強い 木の家は鉄やコンクリートの家より弱い、と思っている人が少なくありません。 しかし、重さあたりの強さで比べてみると、杉板で、引っ張りで鉄の約4倍、圧縮抵抗でコンクリートの約6倍も強いのです。 ここにいう「引っ張り」とは、材料が自分の重さ(自重)にどれだけ耐えられるかという限度をいいます。   「圧縮強さ」とは、押しつぶす力に耐える強さをいいます。 共に、材の強度を決定づける指標となる数値です。 重さあたりで測るのはズルイといわれるかも知れません。 しかし、心配な地震の時にどれだけ耐えられるかが問題だとしたら、この測り方は理にかなっています。 何故なら、地震力は自重に加速度を掛けたものですので、建物が軽いということは、 その分、建物に加えられる地震力も小さいことを意味します。 このため、基礎工事も、重い鉄やコンクリートの建物よりも軽くて済み、経済的です。 木は、上に成長して行く性質を持っていますので、タテ方向(繊維方向)に強い性質を持っています。 柱の頭部に、重い梁を載せても耐えられるのはこの木の持つ性質がものをいっているからです。 3.木の家は、地震に弱いか? 大きな地震が起きると、決まってテレビに映し出されるのは倒壊した古い木造住宅ばかりです。 それらは、貧相な家が多く、いかにも潰れるべくして潰れた印象が濃いようです。 何故に、木造住宅ばかりなのか? それは、木造住宅が老朽住宅の中に占める割合が高いことに依ります。 同じ木造でも、ツーバイフォーや木質系プレハブ住宅は、まだ数が少なく、それらは新しい構法ということから、 厳格な構造上の規制を受けて建てられました。 これに対し木造住宅は、法規制の網をくぐってデタラメに建てられたものも少なくはなく、 それが地震などの際に吹き出るのです。 結果を調べると、ほとんど人為的な原因に依るもので、 本来、柱や壁があるところが駐車スペースになっていたりという具合です。 いえることは、いい加減なものを造れば、木造に限らず潰れるということです。 重量的に軽い木造は、地震に対して本来有利な筈なのに、こうした結果を招いているのは残念至極です。   地震対策の基本は、きちっと地盤調査を行って、地盤の特性をつかみ、 その地盤に適した対策を講じることです。   ほんとうは木の家は強いんです。     4.木の家は火に弱いか? 鉄は燃えないけれど木は燃える、と誰もが思っています。 けれども、火災安全性からみると、木の家は、結構しぶといのです。 木は、温度が300℃になって燃え出します。 しかし木は不導体なので、柱の表面が燃えても、中はすぐには影響を受けず、梁などの荷重を支え続けます。 その間に人は非難することができます。 このことを事実をもって教えてくれたのは、古い話になりますが、法隆寺金堂でした。 この建物は、679年に建てられ、1949年まで一度として火災に遭ったことはありません。 暖房器具の不始末から火災になり、貴重な壁画は消失、大破しました。 しかし、建物の主要構造部分はほとんど焼け残り、わずかな修復工事を施しただけで、 今も斑鳩の里に建っています。 鉄の建物は、それ自体は不燃です。 けれども鉄は熱伝導性が高いので、火災になり炎が鉄の階段を舐めると、人はもう身動きがとれなくなります。 そして高温に達すると、鉄はぐにゃりと変形します。   現代の火災で恐いのは、新建材によるガス事故です。 有毒ガスを発生させない自然素材を選ぶことが、最善の火災対策です。 5.木の家は、虫がつくといわれるが? 鉄の弱点は錆です。 木の弱さは腐ったり、シロアリ被害に遭ったりすることです。 木の腐朽菌が繁殖している場所は、たいがいジメジメしている湿気の多い場所です。 木の腐りを避けるには、通風換気を高めること、また土台などに殺菌性の高い成分をもった、 ヒバ・ヒノキ・クリなどの材を用いることです。 土台などの部位に、辺材ではなく心材を用いるのは、 辺材は生育時に流動していたデンプン質を残していて、腐朽菌が繁殖しやすいからです。 こうした腐朽対策は、シロアリ対策においても有効です。 心材は耐蟻性が高く、辺材は低く、またシロアリは水分の多い木に寄り付き、 とりわけ腐朽している木に誘引されやすい性質を持っています。 シロアリ対策として薬剤処理が多用されていますが、健康被害や土壌汚染の面から問題視されています。 本来シロアリは、枯れ木を早く腐葉土にしてくれる森の掃除虫であり、風通しが悪く、湿気と暗黒が彼らの住み処でした。 人の住まいは、その逆を望みます。 工務店ソーラーコムでは、薬剤に頼らない防蟻対策を行なっています。   6.木は割れる、といわれるが? 木に調湿性があるということは、木が空気中の水分を受け入れているということであり、 また木から水分を放出しているということです。 生きている木は、反ったり、割れたり、狂ったり、伸び縮んだりと、よく変動します。 木の割れは状態にも依りますが、構造上の強度とは直接関係ないのですが、しかし気にはなります。 木を建築材料として用いる場合、この変動幅を少なくするために、あらかじめ木を乾燥させて、 平衡含水率(水分の出入りの釣り合いを取る)の状態をつくりだします。 木は表面から乾燥します。 そのため、表面から先に収縮をはじめ、それが割れの主因となります。 割れは、主に木口面と板目面で発生します。 柱に背割れを設けるのは、あらかじめ割っておいて、不規則な割れの発生を防ぐための知恵です。 伝統的な木構法のよさは、何といっても、生きものとしての木の持つ性質を深く読み込み、 それに合った木の使い方をしてきたことです。 今でもそれは大切にさせるべきで、プレカットによる場合でも、 木の癖をちゃんと読める職人の存在が重視される由縁です。   7.木の乾燥に、時間とお金をかけると。 魚も、機械でやいたのより、日干しの方がおいしい。 けれども手間が掛かる分、値段は高い。 干物が「からもの」と呼ばれた平安京の昔から、 お日様に干した魚が好まれたのは、その味の良さにあります。 そういえば、ウィスキーも寝かせるほど味が増し、やはり値段は高い。 さらに伍板の上下にも曲線がつけられているので 建築構造上の二重アーチとおなじだそうです。 いずれにしても、楢材の樽で寝かせれた酒は芳醇そのもの。 木も、長い時間かけて寝かせるのが、本当は一番いいのです。 木の乾燥は、水分を抜くだけでなく、反り、伸びや縮み、狂いなど内部応力を抑え、 木をいい状態に落ち着かせることが大切です。 この時間効果を、先人たちは木を「枯らす」といいました。 乾燥とは、つまり枯らすことなのです。 茂るのは、欲の趣くところ。 木を枯らすのは、その木の本性を引き出すことです。 干物やウィスキーと同じように、木の乾燥も、やはり人の手間が掛かります。   8.乾燥度(含水率)やヤング係数は構法によって異なる。 自然乾燥に依る場合は、修正挽きしないあたりで材を組むのが理にかなった木の利用法といわれます。 機械に頼るのでなはなく、時間を掛けて乾燥させ、木の持つ癖さえも活かして、架構を組み上げる、 それが日本の伝統構法の行き方です。 一方、新しい化学の力を利用した人工的な乾燥法も有力な方法です。 利点は、 ①短期間に木材を乾燥させることが出来る。 ②自然乾燥で起こりがちな割れの損傷を避けられる。 ③自然乾燥では到達できない含水率まで乾燥させることが出来る。 などが挙げられます。 乾燥と共にたいせつなのはヤング係数です。 ヤング係数とは、圧縮・引張り・曲げなど、材の持つ強度を、測定にもとづき、数値化したものです。 乾燥度(含水率)やヤング係数は、木の家を建てる上で、最も重要な情報です。 留意したいのは、材は適材適所に用いることです。 硬い材は構造材に、軟らかな材は造作材に適しています。 また、構法による適性も重要です。 接合金物を用いる構法は、含水率20%以下の乾燥材が、伝統構法やシステム住宅などは自然乾燥のよさを活かせます。   9.清らかに、美しく ― 木づくりの家。 時代は変わっても、日本の風土に、日本人の心に馴染む住まいー木の家。 太陽と水の恵みに育てられた木々は、私たちの毎日の暮らしを、心地よい温もりと、 香しい森の息吹で、大らかに、やさしく包み込んでくれます。   思わず深呼吸したくなるー。   毎日の暮らしの器である住まいは、そんな清々しさに満ちた場でありたい。     自然と人間、山と町、   人と人とのつながりの中で、   私らしい家をつくりたい。   この町に生きている。 この地に根付いている。 これまでも、これからも、ずっと。   この風と、この光と、ともに。       木は生きている。   静かに呼吸をしている。   凛とした空気、豊かな広がり、気持ちのいい、わが家。     ソーラーコムの木の家「陽の木の家」の価格について。   注文住宅の「陽の木の家」は、2005年に、標準化した無垢の木の家を造れないものかと考えたのが始まりでした。   ・構造の標準化 ・プランの標準化 ・外装、内装の仕様の標準化 ・住宅設備機器の取扱い商品の標準化   etc・・・   様々な仕様の標準化を決定しました。 これを基にFSCの高知県ゆすはら町森林組合を訪ね、年間発注棟数を決め、 高品質の無垢の木材を低価格での供給が可能となる提携関係を結ぶ。   他にも住宅設備メーカー、建材メーカー、もちろん大工さん、左官さんとも、   毎日、夜遅くまで話し合うことで、木の家づくりの標準化に賛同いただき、   協力してもらうことが決まりました。       このような努力が実り、無垢の木材を使った木の家「陽の木の家」の   低価格標準化住宅が完成しました。       注文住宅「陽の木の家」とは・・・。   ■延べ面積、25.4坪~59.9坪までの12プランの述床面積を決めることで、12タイプの価格を全て オープンにした自由な間取りプランの注文住宅。 ■柱間隔を1mとすることで、老化や階段の巾にゆとりをもたせたゆとりのメーターモジュールの 快適な木の家   ■床も壁も天井も自然素材にこだわった低価格高品質の木の家。 ■持続可能なFSC国際森林認証の森の木を使い、永く住み続けられる地球に優しい家。 ■お客様と山の人と職人さんたちと一緒に創るソーラーコムスタイルの家。 ■柱は4寸角の骨太柱。梁・桁は4寸巾で最大36cm高の骨太梁を使った無垢の木の家。 《工務店ソーラコムの「木の家づくり」のコンセプト》   ①一緒につくる。 「人」と・・・   トコトン打合せ お客様とトコトン話して後悔の無い家づくりができるように対応することで 満足できる家づくりに繋がると考え、納得がいくまで可能な限り検討をいたします。   狭小地の設計力・現場力   都市部における狭小地には避けて通れない。間口4m、5m、 また、8坪の家、9坪の家となれば特殊なプラン提案が必要。 「小さな家」を建てるのに必要な技術、 実例を持って提案できる「人」がいることで、プランの幅が広がります。   「家族」と・・・参加 学びの場は住まい教室 家づくり教室に参加して工務店任せにしない安心の家づくり。 家族みんなで家づくりについてたくさんのことを知っていただくことで、 納得の住まい心地を得られます。 設計プラン、木のこと空気のこと、資金計画、住宅ローンを一緒に学びます。   木材産地見学&伐採体験ツアー ご自身の家づくりに使う木材を、目で見て、触れて、確認する納得の家づくり。 ご自分たちの手で伐採した記念樹を使って家づくりをしていただくという、 他ではできない体験をすることで、家への想い入れ、家族の絆が深まります。   左官体験教室 ご家族いっしょにご自分のお家の左官壁塗り体験をすることで、 お家に一生の思い出を刻んでいただけます。   「森」と・・・   生産者の顔の見える 産直の木材 FSC国際森林認証にこだわり、木と環境を思いやる人たちが愛情をこめて 育てた木材を、産地直送で使っています。FSC材で家を建てることで、 材料の安心・安全、環境への貢献が確実なだけでなく、生産者がいかに大事に育てた木材かを 知ってもらうことで、木材への安心、愛着が高まります。   ②ライフサイクルCO2環境・健康   太陽の恵み「OMソーラー」エコな家づくり ?太陽エネルギーの熱を利用し、自然のままのパッシブな 温熱環境をつくるOMソーラーの家。冬は床暖房とともに、 室内の換気も自動的に行ないます。夏の昼は、熱交換システムにより、 たっぷりのお湯を沸かします。 夏の夜は、涼風取り入れ効果で、気持ち良い涼しさを演出。   光と風の家づくり 快適な暮らしを演出するには見えない空気と光と風をデザインすることが 大切です。夏と冬では太陽高度・光の角度が違っているので、太陽光を 室内に取り込む工夫・遮る工夫が必要です。 風を室内に気持ち良く通すには、入口と出口の配置や大きさを考えなく てはなりません。 アメダス気象レーダーで四季の風を読み、窓をデザインします。 FSC森林認証材にこだわる家づくり   FSCとは、植林、間伐など森を永く持続させるために、きちんと 管理された森に与えられる国際的な森林認証の証し。 ですから、FSC材が他の国産材より安心で、さらに環境に貢献できる 木材であるということが言えます。 すなわち森を守り、二酸化炭素CO2の削減により、貢献できます。 ③見える安心、繋がる安心   ☆明確な価格提示の安心   標準化住宅「陽の木の家」 素材、使用を標準化することにより自由なプランで、 明快な価格提示をスピーディーに行ないます。 完成後の家計計画も安心。   豊富な事例 標準化されたプランを基準に、過去の事例を見ながら金額提示を行なうことで、 予算割がしやすく、無理のない家づくりができる安心。 造り付け家具   実例写真集を目で見て確認することで、 イメージ価格の把握が簡単にできる安心。   ☆施工中の見える安心   日々の情報発信   建築施工中の様子をホームページに随時掲載しています。 忙しい方も、自宅から遠い方も、工事の進捗の様子が簡単に見れる安心。     現場確認   施工期間中は3回、お施主様現場立会い確認を行ないます。 図面上では分かりにくいこともしっかりと確認できる安心。 スタッフがブログで発信 毎日更新するブログで、スタッフの今の動きや考えを伝えます。 造り手の顔・考えが見える安心。 ☆アフターメンテナンスの繋がる安心   一年に一度お会いしましょう 建ててからが永い家づくりだからこそ、 建てた後も定期点検の繋がりが蜜であることの安心。 ☆安心はアットホームな感動の家づくりから・・・。   地鎮祭    着工式    上棟式                           手形式    お引き渡し式 ]]>