

OMソーラーの優れたところは、暖気冷気の取り込みがそのまま換気になるという点です。OMでは新鮮な外気を室内に入れることが暖房または採涼になるので、家を閉じることによって起る空気の劣化がありません。健康でとても気持ちの良い暖かさ涼しさが得られます。また、屋内の空気が拡散しやすいように、間仕切りの少ない開放的な家が標準となります。

セルロースファイバーは、リサイクルの新聞紙を細かく刻んで、防火防腐撥水のためにホウ酸を添加するだけなので、製造や廃棄に使うエネルギーがきわめて少なく、本質的にエコな断熱材です。厚さ10センチの断熱層に、ブロアでぎっしりと吹き込み充填するので、十分な断熱とともに、適度な気密が同時に確保でき、しかも防音性にも優れています。 ホウ酸の効果で断熱材の接触している部分の木は、腐りにくく金属は錆びにくくなります。

杉は湿気を呼吸する容量が大きく床板などに使うと、梅雨時のじめじめした気候でも足触りがサラッとさわやかです。冬にはほんのりと素足に暖かさを感じます。
家の普請は昔から富の再配分として最大のものでした。その配分を地元の山を守る林業従事者に回したいのです。


杉の厚板を床に貼って、シラス壁や珪藻土エコクイーンのような調湿性の高い左官材を壁に施工した家では、夕食に焼き肉をしても寝るまでにあらかた臭いは消えてしまいます。もちろんフロア合板のような合成化学臭やシックハウスの心配はありません。雨が何日も降り続く梅雨の真っ最中に窓を開けていても、家の中はサラッとしています。


現代の住宅では柱のピッチ一間(いっけん)を、6尺(半間910mm)とする関東間、次に6尺5寸(半間985mm)とする京間、または2m(半間1000mm)とするメーターモジュールが一般的ですが、上方町家は6尺3寸(半間950mm)とします。

町家が間仕切りを建具にしているのは、いざと言うときに全部取っ払って一つの大広間にできることも想定してのもので、難しいカタカナを使うまでもなく日本の家は昔からスケルトン&インフィルを実践していたのです。


建築は、工業産品でつくる限り飽かず眺めると言うほどに美しくはならないし、美しく古びることもありません。建築だけは、地元に産する材料を使って熟練の職人がこつこつと作り上げるのが一番。それでこそ町並みは個性的で美しくなり、そこに住む喜び、他の町を訪ねる喜びがあるのだと思います。