当時のマンションから木の家に移り住んで約2年、いつも感じることは、木の家って本当に暖かいんです。奥様はにこやかにそう語る。
もちろん冬場は外気が氷点下になることもある地域ですから、いくら暖かくても暖房無しというわけにはいきません。
子どもたちの健康のことも考え、取り入れたのはOMソーラーとそれに連動して動くペレットストーブ。輻射熱だけでなく、炎の暖気を床下へ送り、どの部屋からも吹き出してくれる優れものです。外が氷点下でも室温はずっと20℃をキープしてくれる。
何より、リビングだけが暖かくトイレや脱衣場がひんやりするようなストレスを感じることもないし、どこにいても温度差が少なく体がとてもラクになります。
杉の床板にしっかりとペレットの暖気が保温され足元も暖かくみんな裸足で過ごせています。打ち合わせで杉とヒノキのサンプルを触り比べてみたときのことを思い出しました。
(杉は柔らくて暖かい!)
誰でも健康でいたいと思うのは当然で、食事や身の回りのものには特に気を使っています。
その中でも大切なのは「空気」。暑い夏、寒い冬は換気をしたくない…。
でも閉め切っていると空気が汚れて、常にその空気を口にすることになります。
我が家は、自然パワー3点セットで毎日快適な空気環境を整えています。
「無垢の木の調湿効果」、「珪藻土でハワイのような家」、「OMでいつも暖房しながら換気」
おかげでジメジメ、カラカラ知らずの生活が送れています。
三男のアトピーもどんどん良くなって今ではすっかり治ってしまいました。
設計打合せでは、小屋裏収納、土間収納、ウォークインクローゼットなどの収納場所をたくさん作りました。おかげで家族の雑多な荷物が溢れることなくいつも片付いています。
ただ気を付けているのは、収納があればあるだけいいという訳ではないということ。
あればあるだけ荷物が増えるのが日本人の生活スタイルなんです。だから他の住まい手さんから教えてもらった物を買う判断基準のひとつ「我が家の収納にそれは収まるか」を考えて買うようにしています。収納スペースに満杯詰め込むより、少しはスペースがあった方が出し入れ作業もしやすいですし、見た目も綺麗に見え、かわいくディスプレイもできますよ。
陽の木の家の家づくりの特徴、初めから個室をつくらないということ。
1階はLDKが1つの空間で繋がっているので自然と家族が集まってきます。
子供室やお勉強スペースも吹抜けを通して繋がっているので、子どもの気配を感じることができいつも安心しています。
子どもたちが小さいうちは間仕切りはせず開放的に、将来独立したときには自分たちのプライべート空間にするか、趣味の部屋にするか、気が早いかもしれませんが、将来の子どもたちの家族を招くこともできそうです。他の住まい手さんのお話しでは、早く子どもが独立できるようにあえて個室は作らず、ほんの少しだけ居心地の悪い空間にしてあげるそうです(中高生が部屋にこもらないという意味で)。少し寂しい気持ちはありますけど、子どもの成長は親の何よりの願いですからね。
HAPPY | REASON |
---|---|
1624サイズの大きなお風呂 | 子ども達と広々入れて時短にもなる |
玄関土間の造作洗面 | 帰宅時の手洗いうがいや上靴などもガシガシ洗える |
2口ある洗面化粧台 | 朝のケンカが減りました(笑) |
ガス乾燥機 乾太くん | 吹抜け洗濯が面倒なときはこれで一気に乾燥させてます |
OM用PM2.5対策のフィルター | 実感はないけれど、黄砂もつかず空気がとても快適です |
3口横並びのガスコンロ | 使い勝手が抜群です |
家内一括浄水システム | シャワーや歯磨き時の浄水がとても快適です |
S様が掲げた家づくりの最優先事項が、「家族の健康」「子ども達の安心安全」「時短」でした。 すべての箇所に意味があり、採用する判断基準が値段の高い・安いではない、自分達にぴったり当てはまっているかどうかでした。 住んでからももっと便利に‥とたくさんの手を加えられ、お邪魔するたびにバージョンアップされていて、 住んでからが楽しい木の家、をまさに体現されているご家族です。 そして、近所のこども達も嬉しそうにこの家に集まってくるところも、第三者としてちょっと誇らしく思ってしまいました(笑) 住み心地が良い家を上手く利用して、家族の暮らしの質を上げている印象です。 迷ったときには最優先事項の本質に立ち戻る。 そういう意味では、ただの消耗品選びと家づくりにも何の違いやブレもなく、とてもスムーズに暮らされているのだと感じます。 お子さんの成長とともに暮らしがどう変化していくのか、これからも楽しみです。
続いて、2016年、設計:伊礼設計室 施工:ソーラーコムの「ご夫婦ふたり、伊礼建築で暮らす」 豊中の家 を見る(画像クリック)