長持ちする外装材の選び方

  • 投稿日:2019.1.26
  • 自然素材/技術

ここでは、大きく分けて屋根と外壁に絞ってお話しをしたいと思います。

まず屋根。昨今の台風や大地震などでこれまで以上にメンテナンスフリーで丈夫な素材に関しての注目度が上がってきました。

 

屋根について

ソーラーコムでは、太陽熱集熱式暖房のOMソーラーを使いますので屋根面を集熱に利用するため、ガルバリウム鋼板を多用します。

長持ちするという点でも、材料が軽いという点からも今地域工務店が一番使う材料だと言えます。

これまで人気のあったスレート屋根や瓦屋根は塗装メンテナンスや重さの問題から構造など様々な点で不利に働くこともあり、選ばれることが少なくなってきました。

昨今の台風被害なども甚大だったのはこの瓦屋根ですね。

 

ガルバリウム鋼板が選ばれる理由

飛来物などでの錆付き以外、ほとんど塗装の必要性もない
軽いので構造計算も有利
集熱効果も高い(OMソーラーに有利)
デザイン上もすっきりシャープ

 

ガルバリウム鋼板は太陽熱の集熱にも使えOMソーラーと相性が良い

立平葺きや横葺きなど葺き方は様々

 

外壁について

家のデザインや予算と合わせて考える必要がある難しいポイントです。

長持ち、メンテナンスフリーにする材料には

 

ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板は屋根同様、飛来物による傷ともらい錆以外はほとんど手入れを必要としません。

工事中のへこみに気を付けるくらいで住んでからはノーメンテナンスでOK

(50年後移行には塗装が必要かもしれません)

 

自然系の塗り壁

伊礼さんやソーラーコムも多用する、火山灰のシラスを原料とする「そとん壁」。

暑い夏も打ち水をしたりすることで調湿効果や割れに強く北部地震でも亀裂ひとつ入らなかったです。

(本当は下地処理に割れ防止のヒミツがあります)

カラーモルタル掻き落とし仕上げも標準で使用します。

こちらはそとん壁ほどの凹凸の陰影は出ませんが、水、セメントの立派な自然素材です。塗り壁ということでとても上質な外壁仕上げです。

 

腐食に強い板貼り

河内長野の家では足場を組まなくてもメンテナンスができるよう1階部分に鎧張りをしています。

外部に木を使うことは、メンテナンスと向き合わなくてはいけません。

雨や日差しに対しての強さだけで言うと杉よりも桧、桧よりもレッドシダーやウリン、イペといった外国の無垢材の方が頑丈です。

しかし外部のどこに木を使うかによって選択する材料と予算が変わってきます。

外壁、軒天、破風、玄関ドア、庇、窓、戸袋、ガラリ戸などなど。

柔らかな杉でも10年以上も保ち続けている方もおられるので、実は材料選びの他にメンテナンス方法次第なところもあります。

(木を使うコツは下記にて紹介)

 

光の陰影がシャープになる伊礼さん×タニタのガルバ「ZiG」i-works豊中モデルハウス

ソーラーコムの標準素材のひとつ塗り壁「カラーモルタル掻き落とし」i-works1.0s豊中モデル

工事途中の新社屋は火山灰シラスの「そとん壁」ヒノキ板貼りを採用

 

外部に木板ってどうなの?

外壁に選ぶ素材はデザインに直結するため、木板貼りが採用されることが多々あります。

塗装メンテナンスは必要ですが、メンテナンス費用が高額になる「足場をかけなくてもいい場所に木板を使う」ことや、比較的雨・風・日差しに強い堅木を使うこと、直接の雨がかりがないように建築的な工夫をすることをおすすめします。

全面板貼りの場合には、塗装はもちろん焼杉といって元々から板を炭化させて寿命を延ばしておくような材料もありますが、高額なため、よほどのこだわりがなければ部分使用または通常の杉や桧+塗装で充分でしょう。(焼杉の見た目の味はとても良い)

 

あとは自分たちで塗装できるところは2年に1回でも3年に1回でもいいのでとにかく手を入れることがポイントです。西日などの日差しが強烈なところに杉や桧を使う場合は1年に一度が良いでしょう。

玄関にも木を使う
戸袋や軒天にも木を使う
外に向けて自然素材を使うことで街の景観に貢献できる

 

いずれにせよ、外に向けて自然素材を使うことで街に溶け込み、元々そこにあったような佇まいにすることを目指してデザインしていくと良いでしょう。

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