木の家の工務店で、価格も似ている二社でも、片方の内装や設備、その他のグレードが高く見えるのはなぜですか?
一見比べて同じような木の家でも、目に見えない部分の仕様や工法が異なるからです。
家は目に見えない部分と見える部分とに分けられます。
例えば構造材、壁の中にある断熱材、基礎の内部、屋根の内部、これからは目に見えない部分です。
素材と工法を厳選し、地味な部分ではありますが、丁寧に作り上げることで、家がどれだけ快適に長持ちするかが決まってきます。
それらををおろそかにしないまでも、最低限しか配慮しないということは、将来何らかの大規模な工事や予期せぬメンテナンス工事が起こりかねません。
そのような家は、その分内装・外装に予算を投じることもできるようになるので、おのずと住設、床・壁・天井などの仕上げ、照明、家具を豪華になったり、窓の性能を極端に高くするなどして、目に見える部分に変化が現れます。(これも価値観ですので、良し悪しを述べるのではありません)
単純にお客様の目に入った部位に予算を投じておられる家であった可能性もありますし、目に見える部分、見えない部分どちらにも予算をかけることができた家かもしれません。
一概には申し上げることはできませんが、住まいというものはまずはこの2つに分けられるということだけ、覚えていただくとよいかもしれません。