「ものを見せない暮らし」12年の月日が流れた木の家のいま 八尾の家
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ご夫婦とお子様2人。
木造2階建ての「陽の木の家」に住まわれて12年。
家を建てられた当時2歳と6歳だったお子さんたちも中学生と高校生になられました。
Kさまの奥様に、暮らし始めてからいま現在の暮らしをお伺いしてきました。
いつ訪れても心が落ち着く住まい
何度もお伺いさせていただいているKさま宅。
いつ来ても “ほっ” と心が落ち着く住まいで、私たちもお伺いできるのが楽しみになっています。
木と珪藻土でシンプル仕上げられた室内。足触りがやわらかく心地いい杉の床板。木の家にしっくりと馴染む家具。そして、外の暑さ、寒さを感じさせない、さらっとした空気感――。
そしてこの空気感を作り出しているのが、Kさまの理想の住まいのきっかけとなったOMソーラーです。
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大きなワンルームのような家 × OMソーラー
「後悔するものは買わない。」
賃貸に暮らしながら、いつかは家全体がつながるワンルームのような家に住みたいと思われていた奥様。
しかし、冷暖房の効率の悪さが心配で、家を建てることを躊躇されていました。
「せっかくお金をかけて家を建てても、何かを我慢しながら暮らすなら、もうこのまま賃貸で暮らしたほうがいいかも…」
そう感じていた時に知ったのが“OMソーラー”でした。
太陽の熱で部屋の隔たりなく緩やかに温熱環境を整えてくれる。
このOMソーラーが今でもKさまの心地いい暮らしの支えとなっています。
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扉のない我が家
1階2階が大きな吹き抜けでつながり、家全体がひとつの部屋のようなKさまのお家。
扉があるのは、トイレと浴室、この2箇所だけ。だけど不便は全然ないのだとか。
脱衣所にも扉はありませんが、キッチン、リビング側からは見えないように配置。
同じ空間のなかに洗濯・乾燥機、ご家族分の衣類すべてが収まるスペースを設け、衣替えも、収納棚の上下の中身を入れ替えるだけで4人分が完了できます。
“壁はいらない” 兄妹部屋のいま
2階にあるご兄妹の部屋も壁、扉はありません。
年齢が小さいうちは仕切り壁なしでのびのび過ごして、成長されたら壁をつくれるようにと設計していましたが、12年経った今も壁はつくらず開放的なままです。
お子さんから「個室にしてほしい」との希望はなかったのかお聞きすると、「まったくないんです」とのこと。
「子どもたちも、友だちの家とは違って壁がない我が家を自慢に思っているみたいで。ここまできたらもう、壁はつくらないかな」と笑顔の奥様。
そんな奥様は、小さい頃は個室のあるお家で過ごされたのだとか。
「子供の頃から、自分の個室って何で要るんだろう?って不思議だったんです。部屋を出ないと家族とも話せない。だから、自分だったら開放的な家に住みたい!っていう想いがすごくあって…いまの家はその理想の形なんです」
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ものを見せない、家に合わないものは買わない
Kさまの理想だとおっしゃる家のなかは、家具やインテリア、ちょっとした小物選びにも心配りがされています。
木の家の雰囲気にあるよう腰板に無垢のパイン材を使用したオリジナルキッチン。
後ろの収納も木製にこだわった造作棚です。
キッチン裏の洗面室には、医療用の大型シンクを採用。シンプルながらも使い勝手がよく、Kさま宅を見たお客さまにも人気のシンクです。
洗濯機の上に据え付けたガス乾燥機は、木製棚で目隠しすることで生活感を感じさせません。
片付く収納のポイント
1階の収納スペースに家族分の衣類を集約することで、2階の子ども部屋、寝室にはクローゼットがありません。
どうしても煩雑になってしまう衣類を1箇所にまとめることで、各部屋をすっきりすることができています。
家にあるものすべて、まず “この家に合うかどうか” を基準に選ばれているという奥様。
キッチンのスポンジひとつ、お家の雰囲気に合うものを選択。
「後悔するものは買わない」という想いもさながら、奥様のもの選びの上手さが、お家の居心地のよさにもつながっているのだと感じました。
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家が大好き!
居心地がいい理由は、統一されたインテリアのためだけではありません。
飴色の艶が美しい杉の床板は、奥様が毎年3日ほどをかけて、ワックスがけのお手入れされています。
このひと手間をかけられているからこそ、木の家がいつまでも色褪せません。
「私、ほんとうに家が大好きなんです。一日じゅう家にいても飽きないくらい」 そう笑顔でおっしゃった奥様のお気持ちが、家の隅々まで行き届いた丁寧な暮らしぶりに私たちも心が晴れやかになった12年目の訪問となりました。
Kさま、素敵なお時間をありがとうございました。
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ちょっとブレイク
こんなところがちょっと嬉しい
木の家に住んで暮らし方にいい変化があった
- 家を中心にものごとを考えるようになったので、買い物やインテリアでも迷わないようになり、無駄がなくなった
- 気持ちおだやかに過ごせるようになり、心から家が大好きと言えるようになった
設計・打ち合わせ・取材担当より
【本当に将来仕切る?子ども室問題】
設計段階で多くの方が将来の間仕切りを想定しています。
しかし十数年後、経済的にも、時間的にも、また視線の抜けや空間維持のためにも間仕切りはしたくないというのが本音です。
そのためにこの住まい手様は、小さな頃から家族仲良し、一緒に寝る、我が家はそれが当たり前、このように実践され、性別の異なるご兄弟であるにもかかわらず、間仕切りをすることなくご成長されました。
おおらかな心を育む木の家での暮らしで、たくさんのものを得ることができた事例でした。
【取材担当が大好きな小屋裏空間】
2階の子ども室と寝室の両方から小屋裏ロフト空間にアプロ―チできるようになっています。
空気の流れはよく、また視線の抜けもあり開放的で、別の空間に居ながら家族の気配を感じることができ、さきほどの将来の間仕切りをせずとも大きくなってくれることにも繋がっているかもしれません。
【家族の収納はたった一ヶ所】
各部屋や至る箇所に収納があっては、時短にもならず、物は増え続ける一方です。
この家ではウォークインクローゼット1箇所にまとめられていて、水回りとも繋がり時短にもなっています。
コンパクトな住まいでも広く暮らすために物を減らす、物を減らすために、住まい手側でできることは買い物を減らすこと、建築側でできることはたくさんの収納を用意しないこと、すべては質の高い木の家に住み続けるためでもあるのです。
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