【東大阪】LWスライディングは後悔する?メリット・デメリットを施工者目線で紹介
目次
「LWスライディングって見た目はおしゃれだけど、実際どうなの?後悔しない?」
そんな疑問に、実際に施工を行ってきた住宅現場の目線から、LWスライディングのリアルな使い勝手や注意点をお伝えします。
東大阪での家づくり・リフォームを検討中の方に、LWスライディングを導入すべきか判断する参考になるコラムです。
1. LWスライディングとは? 特徴と仕組み
LWスライディングってなに?
LWスライディングとは、LIXIL(リクシル)のハイグレードサッシシリーズ「LW」に採用されている片引きスライディング窓です。
最大の特徴は、フレーム(枠)が極限まで細く、ガラス面が大きいこと。
建物の内外をつなぐ開口部として、デザイン性と開放感を両立できるアイテムとして注目されています。
一般的な引き違い窓との違い
【補足】正式名称は「LW(Low Window)スライディング」ではなく、「フレームレス・ワイドオープン」が名前の由来とも言われています。
ソーラーコムの住まい手様もほとんどが採用されており、その魅力は窓だけにとどまらず、付帯的な機能(採光、遮蔽、断熱、縁側の居心地)を織り交ぜることができる点です。
2. 東大阪の気候・立地とLWスライディングの相性
東大阪は大阪平野に位置し、夏は蒸し暑く、冬は比較的温暖です。
ただし住宅街が密集しているエリアが多いため、隣家との距離やプライバシーへの配慮も重要です。
また、準防火地域による使用制限なども考慮する必要があります。(導入方法は過去ソーラーコムでもあり)
東大阪での使用における特徴
- 南向きや東向きで日当たりが良い住宅にはLWスライディングの開放感が大きなメリットに
- 一方、隣家との距離が近い敷地では、視線対策やガラス選定が必要
LWスライディングは、「眺望」や「自然光を取り入れる」ことに強いので、東大阪のように敷地条件が多様な地域では設置場所、特にソーラーコムが重要視している建物の配置計画が重要になります。
3. LWスライディングのメリット|“開放感”と“省スペース”
① 圧倒的な開放感
最大のメリットは、フレームレスに近いデザインによる圧倒的な開放感です。
一般的な窓と比べて、視界にフレームがほとんど入らず、外との一体感を感じやすい構造になっています。
② スマートなデザインで省スペース
引き戸なので、開閉に場所を取らないのも大きな利点です。
また、屋内外の床レベルを揃えることで、バリアフリー設計にも対応しやすいのが特徴。
③ 採光・通風のコントロールがしやすい
窓が大きいため、少ない面積でも光がしっかり入る構造です。
窓を1つ設けるだけでLDK全体が明るくなるといった効果もあります。
4. 後悔する?LWスライディングのデメリットと注意点
断熱・気密性能は仕様選択が必須
LWスライディングの価値を最大限に活かすには、断熱等級6(HEAT20 G2レベル)または冷暖房の空気のデザインがなされていている際はG1レベル対応の高断熱仕様を選ぶことが目安です。
断熱性能が低いと、冬場の結露や冷暖房効率の悪化に繋がります。
例えばソーラーコムのように、断熱効果の高い障子や木製ガラリとパッシブデザインによる日射遮蔽を考慮している際は、熱の欠損も少ないため、G2レベル以上の性能は必要ないものと考えられています。
「重量」・「搬入・施工手間」に注意
LWスライディングは大型でガラス面積が大きいため、重量が重くなりがちです。
そのため搬入時は現場の状況を事前に専門業者と綿密に確認し、荷上げ計画を立てることが重要。
場合によっては搬入不可となるケースもあるため、十分な準備が不可欠です。
施工は経験豊富な工務店であれば、下地の問題、荷重を考慮した補強なども計画できるので安心です。
メンテナンスと運用コスト
可動部品は複雑で、定期的なメンテナンス(レールや戸車の掃除・注油など)が必要です。
万が一のガラス交換費用は高額になる傾向にあるため、取扱いには注意が必要です。
ソーラーコムでは、これまでの経験からお引渡し時の取り扱い説明、万一使用上の問題が発生した際の訪問メンテナンス体制を整えています。
LWは窓機能だけにとどまらない
LWスライディングは窓単体で採用するだけでも、開口やデザイン面で見違えるような心地よい空間となります。
加えて、建築工事でLWの魅力をさらに引き立たせることができます。
●外部の木製戸袋を製作して、横引きの木製ガラリ戸を引き込む
木製戸袋を製作することは、外観デザインが向上します。
i-worksでは伊礼ガラリと呼び、ソーラーコムでもLWを選ばれる100%のお客様が採用しています。灯りと視線を絞り、通風ができ、デザイン性も向上します。
●障子の断熱効果とふんわり柔らかな和紙の灯り
ソーラーコムでは吉村障子とし、閉じて良し開いて良しの窓にしていきます。
閉じるとできる大きな断熱層が、リビングでの快適な時間をつくってくれます。
柔らかな光は障子独特のもので、お子様が小さい頃には風合いは和紙のままの強化紙を使うこともできます。
●憧れの縁側
軒を大屋根や庇で深く出し、柱を立て、ウッドデッキを作るといつも腰かけたくなる縁側が完成します。
プライバシー対策の必要性
大きなガラス面は開放感が魅力ですが、住宅密集地の東大阪では視線対策を怠るとプライバシー面で問題が出やすいです。
前述のガラリと障子を使いながら、目隠しフィルム、枠の中で綺麗に収まるハニカム構造の和紙カーテンやブラインドの活用をおすすめします。
5. 実際の施工者が語る「選ばれる理由」と「失敗しない使い方」
施工者の視点では、LWスライディングは以下のようなポイントで評価されています。
【 選ばれる理由 】
- スタイリッシュなデザインで「見せる窓」として人気
- 大きな開口部で室内の明るさアップや外との一体感が生まれる
- 高断熱仕様と組み合わせることで、省エネ住宅に貢献できる
【 失敗しないための提案 】
- 設置場所の日当たり・風向き・隣家との距離を専門家としっかり検討
- 高断熱・高気密住宅に合う仕様(断熱等級6相当)を選ぶ
- 搬入経路や設置工事の難易度を現場で事前確認し、施工スケジュールに反映
- プライバシー対策やメンテナンス計画も含めて総合的に検討
6. 東大阪でLWスライディングを導入する際のポイント
- 南面や庭側に設置し、自然光と眺望を活かす配置が理想
- LW単体だけでなく、軒の出、デッキ、ガラリ等の建築工事と掛け合わせることが必須
- 大型サッシのため、搬入経路の確保と現場の荷揚げ計画を専門業者と事前に調整
- 高断熱住宅を目指すなら、断熱性能を確保した仕様選択は必須
- 地域の施工実績豊富な設計士・工務店との相談が成功の鍵
7. まとめ|デザインと性能のバランスが鍵
LWスライディングは、開放感と洗練されたデザインで住まいの雰囲気を格上げする優れた窓です。
しかし、その価値を最大化するには、
- 断熱等級6(HEAT20 G2相当)の断熱仕様を選ぶこと
- 重量・搬入・施工の手間を現場ごとに確認・計画すること
- 通風やプライバシー、メンテナンス面、複合的な建築工事の検討も怠らないこと
が不可欠です。
最終的には、敷地条件や暮らし方に合わせて、専門家とじっくり相談しながら最適な仕様を選ぶことが、後悔しない窓選びの秘訣です。