【i-works1.0住まい手宅見学レポート】第1回:アレンジはした方がいい?しない方がいい?
お客様をお連れして、住んで1年のi-works住まい手宅を見学してきました。
住まい手様には長時間の滞在をさせていただきまして、心より感謝いたします。
無垢の木の家のデメリット、「居心地が良すぎて来客が長居する」がまさに当てはまってしまいました(笑)
今回、i-worksの住まい手としての声、i-worksを建てることを真剣に考えている方の声、どちらも多くの方に届けたいと思い、複数回に分けてレポートしていきたいと思います。
第1回は「i-works、アレンジはした方がいい?しない方がいい?」です。
心地よさを守るために大切にしたい設計のルール
i-worksは建築家、伊礼智さんによる上質な規格住宅。
あらゆる設計作法によって完成された心地よさがあります。
住まい手によって色んな考えがあるので、「した方がいい」「しない方がいい」という明確なことは言えません。
ひとつ言えるのは、プロポーション・空間・構造が壊れるアレンジはしてはいけないということ。
例えば…
- 窓を増やす、減らす、場所を変える、形状を変えるなどすること
- 屋根の勾配を変えること
- 構造など骨組みが変わる間取り・天井高さの変更をすること
心地よい空間はパンフレット通りに建てれば建てるほど出来上がっていきます。
実はこれらを真剣に守っていくと、使い勝手や好みに合わせたアレンジは、ほんの少しの済むようになります。
アレンジは最小限に
1年間住んでみた感想を伺うと、一番に口にされたのが「本当にアレンジしなくてよかった」ということでした。
その上で実際にアレンジしたのは、次の要素です。
- 好みや予算に合わせた仕上げ →ヴィーナスコート(左官壁)をエッグウォール(左官クロス)に変えた
- 収納の量・場所 →デスクカウンターを減らしてトール収納の数を増やした
- 家族構成に合わせた2階の間取り →個室3部屋と2階トイレを増設した
他の部分は、設計段階から基本に忠実に建てることを決められていました。
さらに住まい手様はとても印象的な言葉を残されています。
「初めは注文住宅のようにあれこれ要望を入れようとしたし、この間取りで本当に住めるのか疑問でした。」
そう思いながらも計画段階で、いくつかあるi-worksをご覧になられ、アレンジしないことが一番豊かになると決めたそうです。
その結果、住む前には想像もしなかった心地よさがあったと力強くおっしゃっていました。
「暮らしに合わせて好きに家を建てる」のではなく、「完成された心地いい家に自分たちの暮らしを合わせていく」。
それが出来る方、そうしてみたい方は、結果として満足な暮らしを送ることができるように感じます。
ここで誤解のないようお伝えしますと、「絶対アレンジはしない方がいい」ということではありません。
どこに目的を置くかの人生計画をした上で家を建てることが重要です。
小さなお子さんとの時間を大切にされる方、教育に力を入れる方、プライベートを重視される方、趣味を大切にされる方、これらによって、アレンジする場所・程度が決まってきます。
過去には、吹抜けに面したこども用デスクカウンター&大きな本棚を作ったこともありますし、サンルームも、2階トイレも実績があります。
住まい手様が満足されているので、それ以上のことはありません。
ただここでブレてはいけないのが「要望を詰め込みすぎてi-worksの心地よさが損なわれ、注文住宅で建てる方が早いし安かったよね」とならないようにして差し上げたいのです。

妻側(ケラバ側)の外物置・軒の深い縁側、いつもこの景色を眺めながら帰宅するのが楽しみなのだとか

足さず、引かずのリビングであることが心地よさに繋がった
次回は、「第2回:住んで分かった伊礼智さんの設計の奥深さ」です。
伊礼さんのお話で分かる設計作法とi-worksを建てる上での大切な話