i-works、無垢の木の家に合う家具の選び方

目次
家づくりを考え始めたときには色んな家具を探していても、いざ設計打合せが始まると後回しになりがちな家具。
早めに計画すると、内装仕上げや住設選び、照明計画など、たくさんのことがスムーズに決まっていきます。
その中でi-worksや木の家にぴったり合う、王道の家具があります。
色んなテイストの家具を集めるのも楽しいですが、統一感を持たせることで建物と一体になり空間がのびやかにもなります。
今回は、i-worksや無垢の木の家合う家具の選び方や、実際の施工例をご紹介していきます。
無垢材のものを選ぶ
木の家具には木目調のシート貼りなども多く存在しますが、床板も無垢の杉や桧であることが多いので、ここでは無垢材を使うとよいでしょう。
価格的なことと、重厚感のある和風になりかねませんので、一枚板でなくてよいです。
木材を継いでいる集成材でよいのですが、なるべくジョイント部が美しく目立たない品のいい無垢材が落ち着きあっておすすめです。
お好みで、軽やかな色の杉や桧、色の濃いチークやウォルナット、中間のクリやケヤキなど、内装仕上げやキッチン住設との色味を選ぶ上でも重要なポイントです。


建築家や木工職人が作るものを選ぶ slcでは大工が丸テ。
量産家具屋さんで購入されるのもいいですが、一生ものの木の家に一生ものの木の家具はとても似合います。
特に毎日のお食事するテーブルは皆様がこだわる点でもありますので、ここから考えてもよいのではないでしょうか。
ソーラーコムでは建築資材にも使う無垢の3層パネルを大工に加工してもらい、上品なダイニングテーブルを造作するスタイルを取っています。
i-worksがお好みの方は、設計の伊礼さんの先達でもあられます奥村昭雄さんの家具を選ばれる方も多々おられます。
いずれにしても、木の家に精通する方々の作られる家具をどこかに採り入れるというのは、空間を上質にする第切なポイントでありますので、ぜひ参考にしてみてください。

ソーラーコムで注文を受けて作られる造作ダイニングテーブル

木曽三岳のカイアールのダイニングテーブルとはんぺんチェア
家具も建築の一部として捉える
i-worksの伊礼さんも提唱しています。
家具を家具として独立させるのではなく、建物と一体感を持って設計していくと、空間の完成度が一気に高くなるという考えです。
そのために、ソーラーコムでは次のようなことに気を付けて家具や照明打合せを行っています。
テイスト違いを寄せ集めない
空間の大部分を占める、床・壁・天井の素材に近しいものにするか、家具が映えるようにするか、内装が映えるようにするか、どこかを揃えるというのがコツになります。
家具の存在感を消す場合は床や壁と同じ色味にしたり、家具を際立出せる際は内装とは間反対の色を使ったりします。
もちろん、何も考えずとも木の家に合わせるために無垢材の家具を使用するというのが王道ですので、ここでは空間がちぐはぐにならないように気を付けましょう。

木の家の中で差し色に使うと華やかにもなる

白い壁・天井に対し、床とテーブル・椅子を無垢で揃え、見た目の重心を下げている
高さを抑える
ロースタイルにする必要はないものの、少し家具の高さを抑えてあげることで、空間がとても広く感じます。
特にi-worksやソーラーコムでも、天井は2100mmまで抑えることが多く、そこに家具の高さも抑えることで空間に奥行きができて体感が広く感じる効果を得ています。



照明とともに考える
低く高さを抑えた天井、家具を最大限生かすには、照明の重心を落としてあげることも重要です。
そのために、天井に照明器具を付けない(ブラケットやスタンドライトに変える)、ペンダントライトなどで光の重心を下げてあげます。
「これをするだけでもとても設計が良くなりますよ」とは伊礼さんの言葉です。



床を広く見せる
家具選びでもうひとつ大切なことが、少し浮かせたり、床の見える範囲が広くなるような家具を選ぶことです。
例えばチェストにしても、完全な箱型を選ぶよりも、脚が付いていて少し浮かせたようなものを選ぶとよいでしょう。視線の行き止りを作らないとも言い換えることができます。
床を少しでも広く見せることで、これも空間が広く見えるようになります。


i-works、無垢の木の家に合う家具の選び方、いかがでしたでしょうか。
様々紹介いたしましたが、中にはお手持ちの家具をそのまま使いたい方、家具単体でとても気に入っているものがあるなど、最終的にはお好みではありますが、建築のプロとしてご提案するひとつの方法として捉えていただけるとよいかと思います。
【 番外編 】 i-worksで実際に使われる家具紹介
最後に番外編として、i-works、無垢の木の家で使われる実際の家具をご紹介しておきます。
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カイアール(木曽三岳木工)のオーダーメイドテーブル
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はんぺんチェア
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Yチェア

ルイスポールセンのペンダントライト「トルボー」

中村好文のペンダントライト「PERA(ペラ)」

ルイスポールセンのペンダントライト「PHシリーズ」

スタンドライト アルテミデ

イサムノグチのフロアランプ「AKARI」
造り付け家具でより建築と一体化させる例
無駄のない空間づくりができるので小さくで上質な家づくりに適しています。

伊礼さん設計のソファベンチ

大工造作のデスクカウンター



