i-works1.0 冬の暮らし

公開日:2022/02/10(木) 更新日:2025/10/07(火) 豆知識

 

少しずつ暖かくなってきた2022年2月。

2年目の冬を迎えられたi-works1.0和歌山にお住まいのご家族。

この冬はどのように暮らしているのでしょうか。経年や暮らしの特徴など写真と一緒にご紹介していきます。

 

こたつでのんびり

ひとめ見て衝撃でした。木の家にお住まいの方の多くは無垢の床を見て暮らしたい、何も敷かなくても暖かい、それを逆手にとるからこその座卓。

窓の外を眺めるにはとてもいい低さで、とても落ち着きます。そこに身を置くだけで時間が緩やかに感じたのが不思議です。

こんな家に住んでみたいと心から思います。

おこたも無垢材のものを新調されたそう。低い座卓もいいですね。

 

四季を採り込む窓

ここは説明不要になりつつある心地よい窓空間です。

常緑・落葉を織り交ぜてつくられた庭が四季を感じさせてくれます。豊なものはいつも外から入ってくる。

自然の音、匂い、景色。窓を中心に豊かな時間が流れています。冬でも開放したくなるデッキ。(電気代が上がりますのでほどほどに…)

 

季節の変化をみたくなる外空間

落葉樹が外観の顔になるからか、陽の差し込み方が違うからか、冷たい空気が澄んでいるからか、しんとしている外観です。

春の訪れを落ち着いて待っているような。まるで家が生き物のように感じます。

 

番外編。こんな朝を迎えたい

たまたま撮れた一枚の写真。

真冬の早朝でも家が暖かい。だから規則正しい生活が送れるし、こどもの肺活量も上がる。

早起きをしてこの椅子に腰かけながら歯磨きをする。心地よい朝を迎えたくなる一枚に見えませんか?

木の家はいつでも心身を健康にいざないます。

 

畳のエイジング

畳の焼けによって落ち着いた和室になってきました。

新築当時のい草の強い香りは引き、壁、天井、家具、花台と色味が馴染んでいました。

2年目の冬。畳の色がとても落ち着く

新築当時。”青い”とは文字通りのように感じる

こちらも2年目の冬。入り口に立つと和室に入る瞬間の心地よさを感じる

 

物が増えない暮らしがいい

いつ訪れても物の居場所が変わらず、増えも減りもしない。そんな暮らしが空間を豊かなままにし、足るを知る暮らしになっていくのだろうか。

つい物で解決をしようとネットに触手するが、問題解決と同時に大切なものを失っていくような気がしてならない。結果として小さな家に住めたし、物に資産を奪われずに済む。このあたりのお考えをもっと深く伺ってみたいものです。「まったく変わらないですね~。」が最大の褒め言葉です。

いつでもこのスタイル。最小限であり最大限なのがいい

いつでもこのスタイル。最小限であり最大限なのがいい

 

鎮座する長ほぞ込み栓

伊礼智さんシステム設計のi-works1.0は大壁と言って、柱・梁・天井の構造を一切見せないつくり。

 

構造材は壁の中で生きているのですが、ソーラーコムの伝統工法「長ほぞ込み栓」が唯一見られる箇所がこちら。縁側の梁・柱の接合部。

耐震等級に算入されなくても、めんどくさくても、法隆寺・五重塔・伊勢神宮が倒壊していない歴史を信じての込み栓です。

いつもここを神棚のように見上げてしまう。

大好きな場所です。

 

2階建て30坪では約250本もの込み栓をするのがソーラーコムスタイル

2階建て30坪では約250本もの込み栓をするのがソーラーコムスタイル

 

いかがでしたでしょうか。

実はこれらは2021年末に定期点検に伺ったときに撮影したもので、住まい手様がいつかここを見つけてくれるのを楽しみにしながらひっそりと撮影しました。

そしてまたここを見学してみたいと思っていただけるお客様にも出会えるよう、心を込めて編集しました。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

 


 

この家の住まい手宅見学のときの写真をみる(全12回のシリーズブログです)

伊礼さんやi-worksの設計作法を採り入れて木の家を建てたい方にもとても参考にしていただいています。

 

 

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