提案型規格住宅「i-works」、家の価格
※2025年6月、追記・更新
i-worksの価格に関する本ブログは、2019年、ソーラーコムがi-worksを全国で一番施工させていただいたときのものです。
2025年現在、物価高騰により、当時と同じような価格帯での建築が難しくなってまいりましたが、ソーラーコムのi-worksコンセプトは当時と同じように、オリジナルに忠実であることを基本に、時にはご要望に合わせてi-worksの設計作法を損なわないよう、様々なアレンジを行うことで価格のバランスを保つ考えも持ち合わせています。
それでも土地代の高い大阪という地域性を鑑みると、やはりソーラーコムの得意技である、土地価格と建物価格のバランスを、初めの計画段階から見直していくことでi-worksの建築を可能にする進め方に戻ってくるのではと思います。
その過程でi-worksでの選択でなくなったとしても、i-worksの何が心地よく感じておられるのかを、ひとりひとりのお施主様とトコトン対話をして、設計作法の要素を木の家に取り入れるということも、ひとつの考え方です。
皆様がi-worksの心地よさを暮らしの中で随所に感じていただけるよう、これからも努力を重ねてまいります。これらを参考に、本ブログをお読みいただくと何かヒントが見つかるかもしれません。
◆(以下、2019年当時のブログ、一部更新)
カスタマイズ実績から生まれた基本価格
「i-worksの価格っていくらなんですか。」
よくご質問をいただきます。
「建築家 伊礼智さんの設計なのできっとお高いのでしょうね」と。
ソーラーコムがカスタマイズする「i-works 1.0」は、「 3,200万円 」から相談可能です。
高級なお寿司屋さんでは値段表がありません。
もっと高額な注文住宅を購入する場合にも何故か価格がハッキリしない。
しかしこれでは消費者は購入出来ないし、お店にも入ることができません。
「せめて目安や基本価格だけでもわかればいいのに…」
その声に応えるように地域性に合わせてカスタマイズした基本価格を明示しています。
伊礼智さんが提唱される「 注文住宅から提案住宅へ 」。
これが「i-works」の価格を明確にする決め手になりました。
設計の標準化でコストダウンと上質なオプションを
「i-works」が目指す家づくりは、誰もが心地良いと思える住まいを創ること。
特定の誰かのための「特殊解」ではなく、心地よく住まうことのできる家を「一般解」とする目的で計画されました。
「i-works1.0」が真四角の約30坪の名作とされているのも、多くの方が快適だと思うサイズ、憧れ、フィットする形であるからです。
それでいて安心安全快適な国産無垢の木の家をお考えの方にとっては、少し頑張れば手に入れることのできる価格帯です。
手に届く価格となったポイントは「標準化」。
これまで、建築家 伊礼智さんが手がけてきた住宅を定番化しながら、いくつかの基本プランを設定。各部位を標準化することでコストを抑えました。
本来の家づくりにかかる設計、現場監理、手配、管理と言った費用を、設計の標準化を図ることでコストダウンすることに成功しています。
それもただ単に建物を安くする目的ではなく、外構、植栽、家具と言った、これまで後回しにされてきた部位に予算を投じることで、暮らしの質や家の完成度を上げるということを目的としています。
豊かな暮らしは豊かな「外」をいかに採り入れるか、また一生ものの上質な家具を永く使う。
そのようにして本来の意味で資産価値の高い家を次の世代に残すことも可能になってきます。
建物価格だけではない、標準化が生む小さな家のメリット
生活スタイルや家族構成により、選ばれるプランは異なりますが、オーソドックスな「i-works1.0」、都市型の狭小でも対応できる「i-works2.0」、1.0と2.0の間を取った「i-works3.0」、平屋の「i-works4.0」。どれを選んでも、伊礼さんが考える、家の中に心地よい居場所がある住まいを手に入れることができます。
実績も多い1.0。開放感と落ち着きのバランスが最も支持される |
吹抜けが無くても広く感じる2.0。物を持たない方におすすめの22坪の家 |
LDKとキッチンの回れる動線が魅力の3.0。こちらも吹抜け無し |
郊外で人気の平屋の4.0。唯一構造が見える真壁現しの仕上げ |
重心は低く、軒は深く、どっしりとした外観の1.0 |
小さな山小屋のような設えの2.0外観。戸袋で表情豊か |
下屋オプションも可能な3.0 |
4.0外観。どの形でも緑豊かにして建物を小さく見せることが肝心 |
その一方で、構造躯体や断熱・温熱環境(調湿・温涼・空気の質)にもこだわり、全棟構造計算(許容応力度計算、等級3)を行い、安全安心を担保しています。
「i-works」は比較的小さな家です。伊礼さんが得意とされてこられたジャンルでもあります。
しかし、小さな家は決して「狭い家」ではありません。小さな家を広々と住むための工夫を考えることこそが設計の醍醐味。
必要なものとそうでないもの、これらの生活を整理することで無駄がなくなり小さくまとめることが出来る、と伊礼さんは仰っておられます。
また、小さな家だからこそ少ないエネルギーで暮らす。
余分な空間にエネルギーを費やすこと無く、環境にも優しい住まいは、今の、これからの日本にとって、とても大切なことだと思います。
標準化された提案住宅の小さな家「i-works」はコスト的にも有利で、なおかつ省エネ住宅といえます。
小さな家は移動にかかる時間も少なく家事が楽、「i-works」の性能なら光熱費もかかりません。
空間を小さくすることで視覚・体感ともに広く感じることも実証されているのです。
昨今の価格帯は、3,500~4,000万円前後での建築が多くなっています。
オプションや実際の住まい手様に多い増額の傾向などは、別記事「問い合わせが増えています【i-worksの価格帯】」に詳しく載せていますのでこちらもご覧ください。
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