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A様邸(大阪) 天井貼り工事

公開日:2025/11/27(木) 更新日:2025/12/18(木) 施工状況

前回に続き、今回は天井まわりの工事をご紹介します。

まずは工事前に大工さんと現地調査を行います。

いくつもの丸太が重なり、大屋根を支えている

いくつもの丸太が重なり、大屋根を支えています。

建築時の図面がないため、現況をひとつひとつ確認していきます。

 

天井を解体して、屋根裏を見上げたところ

末口が300mmを超える丸太がふんだんに使用されている

天井を解体して、屋根裏を見上げたところ。

末口が300mmを超える丸太がふんだんに使用されています。

その力強さに圧倒されます。

 

平屋ではあるが、大きな屋根裏をもつ背の高い建物

A様邸は平屋ではありますが、大きな屋根裏をもつ背の高い建物です。

この屋根裏に適切な換気を施すことで、屋根面に伝わった熱を室内に伝えない、断熱層として機能しています。

 

大屋根に包まれた空間は、縁側から通る風もあり涼しく過ごせる

酷暑の中の工事でしたが、大屋根に包まれた空間は、縁側から通る風もあって、涼しく過ごせました。

 

白く見える木材と黒色の金物が、今回追加した補強材

瓦屋根のA様邸。

解体が終わると、耐震補強を行います。

既存の構造を調査し、必要な箇所に必要なだけ、手を加えます。

写真に白く見える木材と黒色の金物が、今回追加した補強材です。

縦・横・斜めの各方向に対して、バランスよく耐力が出るようにしています。

 

天井の下地に使用しているのは、ソーラーコムが標準仕様としている羊毛の断熱材

続いて、天井の下地を作り、断熱材を充填していきます。

使用するのは、ソーラーコムが標準仕様としている羊毛の断熱材です。

 

羊毛の断熱材は環境負荷が小さく、日本の湿気にも強い

環境負荷が小さく、日本の湿気にも強い素材です。

 

断熱工事を終え、天井を貼る

断熱工事を終えると、いよいよ天井を貼ります。

最終的にはクロスを貼って仕上がりとなります。

 

築90年でも壊すのではなく、そこに調和するように新しいものを重ねていく

速度や精度ばかりが求められる現代ですが、築90年のA様邸には、もう作れないほどの手間と材料があります。

壊すのではなく、そこに調和するように新しいものを重ねていく。

A様邸が、これからも大切に受け継がれていく一助になれば幸いです。

 


 

 

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