前回に続き、今回は天井まわりの工事をご紹介します。
まずは工事前に大工さんと現地調査を行います。

いくつもの丸太が重なり、大屋根を支えています。
建築時の図面がないため、現況をひとつひとつ確認していきます。

天井を解体して、屋根裏を見上げたところ。
末口が300mmを超える丸太がふんだんに使用されています。
その力強さに圧倒されます。

A様邸は平屋ではありますが、大きな屋根裏をもつ背の高い建物です。
この屋根裏に適切な換気を施すことで、屋根面に伝わった熱を室内に伝えない、断熱層として機能しています。

酷暑の中の工事でしたが、大屋根に包まれた空間は、縁側から通る風もあって、涼しく過ごせました。
瓦屋根のA様邸。
解体が終わると、耐震補強を行います。
既存の構造を調査し、必要な箇所に必要なだけ、手を加えます。
写真に白く見える木材と黒色の金物が、今回追加した補強材です。
縦・横・斜めの各方向に対して、バランスよく耐力が出るようにしています。

続いて、天井の下地を作り、断熱材を充填していきます。
使用するのは、ソーラーコムが標準仕様としている羊毛の断熱材です。

環境負荷が小さく、日本の湿気にも強い素材です。

断熱工事を終えると、いよいよ天井を貼ります。
最終的にはクロスを貼って仕上がりとなります。

速度や精度ばかりが求められる現代ですが、築90年のA様邸には、もう作れないほどの手間と材料があります。
壊すのではなく、そこに調和するように新しいものを重ねていく。
A様邸が、これからも大切に受け継がれていく一助になれば幸いです。

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