火事が心配!?

公開日:2019/01/30(水) 更新日:2025/07/01(火) 豆知識

実は木は不導体

鉄は燃えないけれど木は燃える、と誰もが思っています。

けれども、火災安全性からみると、木の家は、結構しぶといのです。

木は、温度が300℃になって燃え出します。

しかし木は不導体なので、柱の表面が燃えても、中はすぐには影響を受けず、梁などの荷重を支え続けます。

その間に人は避難することができます。 このことを事実をもって教えてくれたのは、法隆寺金堂でした。

この建物は、679年に建てられ、1949年まで一度として火災に遭ったことはありません。暖房器具の不始末から火災になり、貴重な壁画は消失、大破しました。

しかし、建物の主要構造部分はほとんど焼け残り、わずかな修復工事を施しただけで、

今も斑鳩の里に建っています。

鉄の建物は、それ自体は不燃です。

けれども鉄は熱伝導性が高いので、火災になり炎が鉄の階段を舐めると、人はもう身動きがとれなくなります。

そして高温に達すると、鉄はぐにゃりと変形します。

現代の火災で恐いのは、新建材によるガス事故です。

有毒ガスを発生させない自然素材を選ぶことが、最善の火災対策なのです。

本日は短めに木と火事について列挙してみました。

画像
i-works豊中モデルで採用した桧の無節床材と手作りの桧のボール

画像
自然素材を使うことはいざというときに有毒ガスを出さない。避難時に大きな影響が出る

 

1ページ (全6ページ中)