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シリーズブログ「奥ゆかしき暮らし」 第9回  伊礼さん設計の家に住むご夫婦の暮らし(前編)

第9回は伊礼さん設計「大阪 豊中の家」のご夫婦お二人の暮らし。
気合入れてバシャバシャ写真撮ってきたので(お施主様本当にありがとうございました!!)、伊礼さん住宅の心地よさを味わってください!

この3年目の定期メンテナンス日をとても楽しみにしていました。



その後の暮らしはお楽しみいただいているのか、伊礼さん厳選の素材はどう変化しているのか、やるべき検査をきちっとして、雑談・談笑を楽しませてもらいました。

山ほど参考になることがあったので、ざっと目次化してみました。

・作り付けソファからの眺めが最高の癒し(贅沢なデイベッド)

・大切にしてきた家具 その作者のお弟子さんがまさかの…!!

・飾りたかった絵画も要らないくらい

・檜のハーフユニットバス 実は手間がかからない →ここまでが今回の第9回ブログ

・美しいサンルームで安心できる物干し場

・OMと木の家の相性抜群

・ハニカムサーモスクリーンが優秀すぎた

・部屋ごとの生活臭がまったく無くなった

・もっと早く住めばよかった伊礼さん住宅

・お野菜もお肉も住宅も顔の見える安心できる素材 では家具は?

・その他のエピソード とあとがき

・作り付けソファからの眺めが最高の癒し(贅沢なデイベッド)

やはりこの家の一番のハイライトは南側の開口部からの眺め。

著書「住宅設計作法Ⅱ」でも紹介された通り、特寸サイズのFIX窓とタテ滑り窓を部屋内から木製建具風に見せた造作が美しく、柔らな照明越しに荻野寿也景観設計による緑豊かなお庭を眺めることができます。個人的には本当にテレビ要らずで、いつまでも座っていたくなる空間になっていました。

また作り付けのソファはデイベッドとして腰掛け、キッチンとダイニング側とのコミュニケーションや、お庭を近くで眺めたりと機能性と居心地の良さの両面で活躍していました。




・大切にしてきた家具 その作者のお弟子さんがまさかの…!!

ご夫婦で長年大切にされてこられた、はんぺんチェアーとダイニングテーブル(建築家 奥村昭雄先生作)。これが運命を引き寄せたのでしょうか。

当時家づくりをスタートされ、感性がとても良く合う、とある建築家さんを自力で見つけられました。その建築家こそ、愛すべき家具の作者、奥村先生の系譜を引く伊礼さんだったのです。(伊礼さんを前にとてもびっくり、感動されたようです)

6月イベントのi-worksの住まい手さんもそうであったように、自分の持っている感性を素直にたどっていくと、行きつくべき処に行きつくものだとここでも感じました。

家を中心とした家具も照明も、いや、手にするものすべてが住まい手の感性で統一されていると、こうも上手な暮らしができるのです。


家づくりの原点は、この和室の写真にある置き家具に合う家が欲しい…というところからだったそうです。とても大切にされておられました。和室からスタートしたということで、ちょっと和室の紹介を。


実はこの天井、大きくうねっています。形がかもめに似ていることから「カモメ天井」と名付けられたそうです。空間に変化ができ、光も和らいで何とも居心地の良い空間です。

そして、壁いっぱいから始まる開口から眺める庭。造作建具やい草の畳も心地よく、寝っ転がりたくなるような気持にさせてくれます。来客は必ずここに泊まるそうです。

・飾りたかった絵画も要らない程の空間

奥様はおっしゃいました。「部屋ごとに楽しみがあり、機能や美しさが完結しているから、集めていた絵を飾らなくてもいいの!!」。この言葉に全てが凝縮されていました。
たびたび伊礼さんのおっしゃる、「行く先々に居場所をつくる」これが住まい手さんにも伝わっていました。楽しみながらメンテナンスをした我々も、まさにそう感じていたのかもしれません。

ということで、個人的なお気に入りの場所、奥様の書斎をどうぞ。



 

・檜のハーフユニットバス 実は手間がかからない

最近は技術も向上してきています。実は価格と気持ちよさを天秤にかけたときに、いつも行く手を阻んできた掃除の手間。各家庭で奥様の猛反対を食らい敬遠されてきた、壁と天井が木でできたハーフユニットバス。ところがここの奥様はこうおっしゃいました。


「全然掃除をしなくてよくなって、カビの臭いも何もせずに、本当に助かっています!!」

お風呂場にあるあの独特なニオイ。掃除しているしていないにかかわらず出るニオイ。確かに全くありませんでした。しかも日中窓を全開にしたりせず暮らしているそうです。

ハーフユニットバスが活きるコツ(最近の技術含む)

★木は檜やヒバを使う

★浴槽自体はできるだけ既製品を使う(檜風呂は本当にお手入れが大変)

★浴槽と木の壁の間にタイルで立上り部をつくる

★換気窓を取る

★OMの空気を浴室の床や壁に回す

★必要のない鏡は取り付けない(掃除手間/水垢 対策)

これらを守るだけで木の調湿効果が活き、3年経っても美しい、しかも家事手間の省ける浴室となるのです。
ただし、木の変化(黒ずみも)と既製品の劣化を一緒にしてはいけません。例え木が湿気を吸い上げ、少し黒みがかって来たとしても完全な腐食でなければそれも味として取れますが、既製品の表面のフィルムが剥げてくるのは単なる劣化です、自然素材の良さはここにも現れます。

他にもワンポイントアドバイスで、浴室と脱衣室には小さな段差があり、扉がヒバとポリカの造作引き戸になっているのですが、防水・防カビ・掃除手間・不慮の事故の4点でのメリットがあります。
既製品の扉はレールやパッキン周りにゴミや垢がつまりお掃除が大変です。また開き扉は洗い場で万が一事故が起こった際に、扉がスムーズに開かず中の人を助けることができなくなるケースもあるのです。扉が空く空かないの1秒も争いますからね。何よりこの引き戸がまた心地いいのです。


これは別で施工したお宅の同仕様のハーフユニットバス

長くなりましたので、続きは次回。

★次回、第10回「伊礼さん設計の家に住むご夫婦の暮らし(後編)」