宇治市に「陽の木の家」が完成します。
今回のお施主様は、i-worksからではなく、長い年月をかけ、ソーラーコムの健康で長持ちする構造を求められてご縁をいただきました。
性能や価値、心地の良さが劣化していかない木の家をどのようにして建てるのか、またその建てるための資金や計画の仕方はどのように考えていくのかを、ソーラーコムが変わらずに続けている「家づくり勉強会」でたくさん学んでいただきました。
またご主人はたくさんの書籍で木の家に住むための知識を付けられ、その結果ソーラーコムを選んでいただいたので、伝統工法の長ほぞ込み栓や空気質にこだわって建ててきたことが改めて誇らしく再認識できた当時の記憶がございます。
一番のこだわりを持っている家族の健康と長持ち構造が、間違いないと言っていただけた「陽の木の家」。
ご見学・冬の体感にお越しください。
みどころ詳細は下段でご紹介。今回は「冬に感じるストレス」面から木の家を考えていきます。
日 程 | | 2023年1月7日(土)8日(日)14日(土)15日(日) |
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時 間 | | 10:00-15:00(最終枠15:00スタート) |
場 所 | | 宇治市(最寄り「JR小倉駅」。詳細はご予約後案内) |
交 通 | | お車推奨いたします。 |
毎回、完成時にご見学いただくソーラーコムの「陽の木の家」には、例えば寒い冬の季節、皆様が抱える住まいや暮らしの悩みを根本的に解決できる術を備えています。健康寿命を延ばし、建物を長持ちさせて安心安全快適に子や孫に住み継いでもらうためには対症療法ではなく原因療法で家づくりを行わなければなりません。暑いからクーラーを、寒いからストーブを、病気になったから薬を、では人の暮らしは豊かにはなっていかないのです。ここでご紹介するのはほんの一例ですが、ひとつひとつ見ていきましょう。いいなと思っていただけたらぜひ、実際の建物の体感にお越しください。※完成間近の写真は後日、本ページに掲載予定です。
人が暑い寒いのストレスを感じるときには必ず「温度差」があります。23℃の居間が快適でも15℃の廊下に出たとたんに不快を感じ、いずれは健康障害を引き起こすこともあります。何より毎日のことで年を重ねるごとに身体的苦痛が増していきます。お風呂場での事故が多いのもこのヒートショックのためです。余談ですが、寒いからといってストーブをつけるならせめて廊下や脱衣場がいいのですが、次にやってくる問題がカビ・ダニ・アレルギーの原因である結露です。リフォーム界隈ではそれに対処するためサッシの性能を上げるだけでいいというような、ここでも対症療法で解決しようとしてしまいます。
前置きが長くなりましたが、部屋ごとの温度差を無くす、触れて見て気持ちいい材料を使う、呼吸する無垢材で湿度を調節する、空気を動かす、これを見えるところも見えないところにも徹底すると「陽の木の家」のような原因療法の家づくりになっていきます。
いつものように、日射遮蔽や採光、吹き抜けを使った空気の流れが計画されていて、その上でOMパッシブエアコン(全館空調)も搭載されていますので、柔らかな風、ちょうどいい湿度、五感が喜ぶ無垢材で人も建物も健康に暮らすことができるのです。
先ほどのお話の延長ですが、女性やお子さんにとって過乾燥はまさに大敵です。皆さん日頃の肌ケアや髪ケアは怠らないと思いますが、実は家づくりされる方にとって一番初めに考えて欲しいのが「空気質」になります。寝ている間に新鮮な空気をどれだけ吸うか、湿度調節された中で暮らしているか、空気中に浮遊するウイルスやアレルギー物質から体を守れているか。すべては空気質です。具合が悪くなるほどの壁付けエアコンの硬い風は見直さなければなりません。湿気を吸って吐いてを永久的に繰り返す無垢材を使わなければなりません。使っていない部屋の空気が淀まないよう家中の空気を緩やかに動かさなければなりません。結果として、人が1日で食品の20倍もの量を必要とする空気、その質が良いと人は健康でいられます。タンパク質が足りていないとボロボロになっていく髪・肌・爪。空気質にも同じことが言えますので、計画の際にはぜひ目を向けてみてください。
ソーラーコムのお施主様は安易にベランダを選択することが少なくなってきました。乾燥しているにもかかわらず冬は洗濯物が乾きにくいですね。共働きが当たり前になった今、突発的な悪天候にも対応できない時代にもなってしまいました。冬は特にウイルスが浮遊し、春は花粉と黄砂などのPM2.5が舞ってきますので室内で完結するというのは、とても安心感があります。無垢材で仕上げ、空気を緩やかに動かしているので生乾きの臭いも少ない空間になっています。今回の設計では3畳の広々とした洗濯物干し部屋をつくり、脱ぐ→洗う→干す→畳む、の距離が近いプランとしました。またキッチンとも隣接させることで奥様こだわりの家事動線が叶っています。たんぽぽ通信の年末号の家づくりストーリーでぜひご一読ください。
どんなプランでも仮に道路面が南側とすると、居間→食卓→食堂といったように、キッチンは北へ北へ追いやられてしまうケースが多々あります。そんなときは足元が無垢材と床下空気暖房で温かく安心できるキッチンを作ります。
今回はそれに加え、南面寄りにキッチンを配置しているので、得意のパッシブデザインにより、夏の日差しは遮り、冬の日差しは取り込む。そんな明るい空間になるような配置となりました。対面キッチンも回れる動線にすることで、家族の移動ストレスも軽減されています。今からどんな食卓になるのか、想像するととても楽しみです。
いかがでしょうか。冬のストレス面から完成見学会を見てみました。まだまだ現場には原因療法の秘訣が隠されていますので、ご予約いただいた一組様ずつ丁寧にご説明したいと思います。
他にも見どころがありますので、番外編として引き続きお読みください。
階段を上がった2階の、廊下ともフリースペースとも見てとれる4畳のかわいい空間があります。子供部屋への動線、南面の布団干しバーへのアクセス、という役割はありつつ、一番は居間以外にのんびりできる家族みんなの空間であるという点です。
お施主様は冬の寒い間はここでぽかぽかのんびりと珈琲でも飲みながら読書をされるのを楽しみにされています。吹き抜けと繋がりを持っているので1階とのコミュニケーションを取れる面白い場所であることも魅力のひとつです。
お施主様の夢のひとつであった、家族みんなで運動ができる居間にするということ。居間と畳寝室を仕切る建具を製作し鏡を仕込みました。施設のスタジオ空間もいいですが、おうち時間が長くなっている今、心地よい空気が流れる無垢の空間でする運動はきっと格別なものになりそうです。いつかはご一緒してみたいと思っています。
家づくりストーリー(たんぽぽ通信12月号掲載)でのお施主様の言葉が目からウロコでした。真冬でなければ、外観を眺めながらゆっくりと珈琲を飲みたいくらい素敵なプロポーションになったとおっしゃっていただけています。外出と帰宅でわくわくする外観にしたいと常々考えていますが、休日にぼんやり眺めたいと思っていただけるようなものであったというのは大変嬉しく思います。
お施主様のこだわり、伊礼さんから学んだ設計力、大工・左官屋さんの腕、サプライヤーさん、色々な方の想いが詰まっています。ひとめ見てソーラーコムの建物だとわかるのがいつも楽しみだとおっしゃっていただけるのも見学会開催の楽しみでもあります。
その外観の心地よさのひとつに窓の設計があります。
今回も庇を出してデッキを作り、街と繋がれる窓にしています。大きな一枚のスライディングドアは、吉村障子、ガラス障子、網戸、横格子の伊礼ガラリと様々なシーンで活躍してくれます。四季を楽しむ窓として生涯ご家族に、外の豊かな自然を提供してくれるでしょう。
完成見学会は1月7日(土)8日(日)14日(土)15日(日)の2週連続開催です。
新年早々にはなりますが、お待ちしております。