火事が心配!?

  • 投稿日:2019.1.30
  • 木のこと/梼原

実は木は不導体

鉄は燃えないけれど木は燃える、と誰もが思っています。

けれども、火災安全性からみると、木の家は、結構しぶといのです。

木は、温度が300℃になって燃え出します。

しかし木は不導体なので、柱の表面が燃えても、中はすぐには影響を受けず、梁などの荷重を支え続けます。

その間に人は避難することができます。 このことを事実をもって教えてくれたのは、法隆寺金堂でした。

この建物は、679年に建てられ、1949年まで一度として火災に遭ったことはありません。暖房器具の不始末から火災になり、貴重な壁画は消失、大破しました。

しかし、建物の主要構造部分はほとんど焼け残り、わずかな修復工事を施しただけで、

今も斑鳩の里に建っています。

鉄の建物は、それ自体は不燃です。

けれども鉄は熱伝導性が高いので、火災になり炎が鉄の階段を舐めると、人はもう身動きがとれなくなります。

そして高温に達すると、鉄はぐにゃりと変形します。

現代の火災で恐いのは、新建材によるガス事故です。

有毒ガスを発生させない自然素材を選ぶことが、最善の火災対策なのです。

本日は短めに木と火事について列挙してみました。

自然素材を使うi-worksi-works豊中モデルで採用した桧の無節床材と手作りの桧のボール

ガラリを通して光が射し込む自然素材を使うことはいざというときに有毒ガスを出さない。避難時に大きな影響が出る

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