家具も家と同様に長く使える一生ものを持つことで、上質な暮らしを送ることができます。
収納だけでなく、本棚やソファといった備え付けの家具が木の家にぴったり合うのは、家具も家の一部として捉える考えがあるからです。
例えばせっかくのデザインされた空間に天井付けの丸いシーリングライト(伊礼さんはかわいくUFOと呼ばれます)を取り付けたのでは、空間演出が難しくなってしまうのです。
空間全体がまんべんなく明るくなってしまい光の陰影が楽しめない、
本来の姿、必要なところに必要量があると光の陰影ができ、心に癒し効果とゆとりができる。
木の現しの天井、または、天井高が抑えられた空間に、ボリュームのあるUFOを取り付けると空間全体の重心が上がってしまい、どっしりとした面構えにならない。
低く抑えた天井もただただ低く狭い空間になってしまいかねない。
とりあえず感、取って付けた感が否めない(!?)
ただそれでも、その煌々とした灯りと存在感が好きという方もおられます。
当たり前のように各家庭に存在しているという安心感もあるのでしょうか。
引っ越し前のものを大切に使っていくということもありますので、もちろんダメなことではありません。(住んだあとは住まい手さまの自由な価値観で暮らしてください!)
ただ、なかなか後から計画したのでは予算を捻出しにくい家具(それと植栽と外構)は初めから計画しておくものであるということです。特にこだわっていない部分だからこそ、この新築の際に新たな価値に触れてみると新しい発見があるはずです。
例えばダイニングテーブルの灯りだけでもこだわって、料理が美味しく見える、眺めるだけで癒される、家族が集まる楽しい空間にしてみてはいかがでしょうか?
国産杉の積層材「Jパネル」を使ったソファ
ソファ側板を曲線にカットしてデザインされている
カット断面も積層ならではの表情が見え面白い
座と背のクッションカラーがツートンで落ち着きもある
キャビネットはi-worksソファと高さを揃えることで、視覚的な効果を持たせている
高さを低めにし、i-worksはソファとキャビネットを中心に回れる動線を作り出している
窓辺に配置し、外の風景を眺めるための贅沢な場所として設計される
置き家具とは違い、建築と一体に製作するので空間にムダがない
底を少し上げ、床面から離すことで奥行き感が出る。
置き家具も足元を浮かせ、こちらも視覚的に広く見せる効果が生まれている
収納は見せる部分と見せない部分をはっきりさせる
内装の壁と同様に白を基調とし、天板の無垢板をアクセントとしている
杉、桧、ナラ材など様々な素材での製作が可能
i-worksには丸テーブル、と言われる程、空間とマッチする
新築らしさ、i-worksらしさを出すために引っ越しを機に食卓を変える方が多い程
4人掛けなら1200mm、5人掛けなら脚の形状を工夫して製作することもでき、サイズupも可能
回れる動線をつくる意味でも、出入りしやすいという意味でもすっきりとした食卓になります。
ルイスポールセン社の三層吹きガラスで手作りされたペンダントライト。
伊礼智の食卓で最も登場頻度の高いダイニング照明。
ペンダントを低めに落とすことで重心が下がり、落ち着いた空間になる食事を美味しく照らす、とても柔らかな灯りが特徴
i-works豊中モデルハウスでも家の中心として食卓を照らしてくれています。
建築家 吉村順三さん、中村好文さん、丸谷芳正さん共作の
本格的にきちんと座れるフォールディングチェア
「座布団」のコンセプトを椅子にした1脚
とても柔らかな座り心地、肌触りもなめらか
伊礼智氏のお師匠建築家、奥村昭雄 作。
はんぺんの様に柔らかなカーブを描くシートと、普段使いに邪魔にならない背アーム(肘掛)に支えられた椅子。
座り心地は抜群。まさに一生もののダイニングチェア。
ソーラーコムスタッフも豊中の家のご夫婦にいつも座らせてもらっています。
ハンス・J・ウェグナーの名作。
ゆったりした座面の奥行きと、背から肘まで緩やかに回り込むようなラインの肘掛けが特徴。
住まい同様、使い込む程に風合いが増す名作チェア
ペーパーコードの座面は、一度座ったら立ち上がりたくなくなってしまうほどの座り心地。
ソーラーコム施工のi-works1.0sの住まい手さんは北欧カラーのYチェアをお持ちだ。
建築家中村好文さん作。
シンプルで控えめで、美しいペンダントライト。ルイスポールセン社のトルボーよりも広がりがあり、とてもどっしりとしている
名前「PERA」の由来はイタリア語で「洋梨」の意味。
こちらも伊礼さん設計の豊中の家で拝見することができます。
アーネ・ヤコブセン作。
円と直線のラインを、直角と斜角で組み合わせたストレートな表現で光を必要とする場所に向けるデザイン
ソファ横に配置することで、こちらも必要なだけの灯りを取るという考え。カラーバリエーションもあり、白であれば壁と統一感が出せ、そうでない場合は差し色となり部屋のアクセントにもなる。
建築家 吉村 順三さん作。
和紙で仕上げられた風合いのあるフロアスタンド
比較的大きなスタンドであることから、「必要なところに必要なだけの照明」とする伊礼建築との相性が良い
リビングに配置されることが多く、白壁に対しての光の陰影が美しい。
空気の層を作るためのハニカム(蜂の巣)構造を持たせたブラインド。
冬の冷え込みを防ぎ、夏の暑さを防ぐ。
和紙のような風合いで柔らかな採光を実現。
窓枠の内側でピッタリと美しく操作できるところも魅力。
いかがでしたか??
その他にもたくさんあるので、施工する機会のあるものはどんどんこの知識の蔵でご紹介していこうと思います。