ソーラーコムのモデルハウスも7年目が経ち、家と街が華やぐ植栽のリニューアルを行いました。
緑豊かに暮らしたい方、コストを抑えながら佇まいの良い外構にしたい方、必見です。
佇まいのよい植栽をつくるためのポイントは3つあります。
内装や家具選び、天井の高さにも言えることですが、植栽も重心をどっしりと構えると佇まいがより良くなります。
重心には2種類あると考えていて、一つ目は色の重心。
足元の色は薄く淡い色よりも濃い色の方が重心が落ちてどっしりとします。
それを足元の低い位置に、かつ広範囲に集中させていきます。
また、足元を充実させるいくつかの方法が、苔を使い、下草を賑やかに、バークを散らすことです。
重心を下げる2つ目の方法がフォルムの重心です。
低い重心を文字通り大きな石で表現しています。
そこに元々あったかのように無造作に置かれ、どっしりとした足元になりました。
樹木の低い、高いは何を考えて植えていけばよいか、伊礼さんや荻野さんから学んできたことと実践してきた経験でお伝えします。
低木は1m未満の樹木を指します。中木と高木の足元が露出しすぎないよう、品良く散らしていきます。横に育つものを入れて動きを出しています。
中木は1~3m未満の樹木を指します。今回施した足元が華やぐ植栽だけでは、寂しい印象になってしまいます。
そこで身長よりも少し高い中木を少し加えてあげるだけで、目線の高さで豊かな緑が入り、近くに寄って良し、遠くに引いて良しの外構になっていきます。
高木は3m以上の樹木を指します。帰宅時や街並みに寄与する外構は必ずといっていいほど高木が植えられています。
伊礼さんも常日頃からおっしゃるように、建物を小さく見せる効果があります。
建物の存在感を消すとは行かないまでも、二階の窓から緑の揺らぎが見える程度に高く入れてあげると、のっぺりとせず引き締まり、それでいてかわいい佇まいになります。
建物の圧迫感を軽減させるために、低木と中木だけではなく、高木も1本~2本植えると良いでしょう。
足元→低木→中木→高木と、一ヶ所だけでも良いので、アプローチか一番気持ちのいい窓辺に計画すると建物の完成度が見違えるようによくなるでしょう。
樹種だけを指定することもあれば、時には山に直接樹木を選びに行くこともあります。
いつも選定されるのは枝振りの表情が豊かなもの。
言うなれば、「ひょろひょろ~」と生えているような動きの豊かな樹木です。
自然的で建物と街に溶け込む樹木は、わざわざ外に出て眺めたくなるものです。
窓からの景色はもちろん、ときにはウッドデッキや外壁のそとん壁との調和を楽しむことができます。
ソーラーコムのモデルハウスでは、実際にこのお庭を眺めながら、樹種の紹介や予算内で品の良い外構に仕上げるためのコツをご覧いただけます。