消費者様と設計の話しをする時、多々出る話のひとつが、、、
地震対策です。
耐震性能をアップするには様々な工法があります。
いろんな制振工法、いろんな免震工法、いろんな金物工法、、、
本当にいろいろあります。
否、集成材の構造材が強い、鉄骨造が強い、コンクリート構造が強い、、、
数え上げたらきりがありません。
ひとつ言えるのは、バランスが重要!!
少し前、TVのNHKスペシャルで、熊本地震の被害状況の特集を
放送していました。
その中でバランスが大変重要ということを伝えていました。
ご覧になられた皆様も多いと思います。
( 実際、設計の面談対応時に消費者様に尋ねると、見た見た、
と言われる方が多いです。)
耐震構造、、、耐力壁の1階と2階の「直下率」という言葉が出ていました。
「直下率」、、、素人の皆様は、余りご存知ない方が多いと思います。
即ち、2階の耐力壁のある位置の直下には、1階にも耐力壁を設けなさい
ということ。
勿論、間取りや窓開口部により100%とはいきませんが、
出来るだけ近づけることが地震時の耐震性能はアップします。
ただ、この場合もバランスが重要で、
四角い家の4面にバランス良く配置しないと思った効果発揮できません。
東西南北の4面に1階も2階もバランス良く耐力壁を配置することが
大変重要です。
こちらは、現在プラン中のあるお家の設計図です。
1階と2階の耐力壁のところを色付けしています。
100%ではありませんが、ほぼ100%に近い位置に設置ができています。
さらに水平構面、即ち床の構造面をガッチリ固めること、
屋根の小屋組をガッチリ固めること。
無理な間取りにせず、水平面・立体面の全てをバランス良く
配置することが重要です。
そして、構造計算書 ( 許容応力度計算書 ) を必ずつけてもらうように
ハウスメーカーなどに伝えてくださいね。
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