省エネ基準は、1980年から1991、1999と断熱のみの省エネ基準が規制されたのが始まりで、2012年ゼロエネ、低炭素認定など一次エネルギーの規制に変化して、2013年改正省エネ基準が決定発効され2020年には義務化されます。
改正省エネ基準は、
Q値: 外皮熱損失量、外皮即ち屋根・外壁・床から逃げる熱量を建物の延べ床面積で割った数値や、
Ua値: 外皮平均熱貫流率、単位温度当たりの総熱損失量を外皮等面積で割った数値を計算するなど、外皮性能数値を規制しています。
大阪の地域区分は6地域でUa値は0.87、ただしこの数値は最低基準の数値、法規制はあくまで最低基準ということなので断熱性能を確保するには更に数値を下げる必要があります。
断熱性能が上がると冬暖かく夏涼しい室内の温熱環境を得ることができますが、もう一つ大事なことは気密性能です。
夏、高温多湿の日本では住宅は昔から夏を旨とすべしと造られてきました。ですから、隙間だらけで夏は涼しいのですが冬の暖房効率が最悪でした。法規制も断熱性能優先で気密性能は後回しにされてきたところがあります。
この気密性能を表す数値をC値 といい、相当隙間面積と言います。家全体の隙間の合計を建物の延べ床面積で割った値で、建物の隙間が小さいほど建物から逃げる熱量が減り、室内は暖かく保たれます。
冬暖房すると暖かい空気は上昇気流で上へ上へと上がり隙間から空気が逃げる。すると下の方には冷気が外部から侵入。当然隙間風や底冷えで寒い室内温熱環境となってしまいます。これでは健康に良い訳がありません。足元からはいつも新鮮な空気が、、、とは訳にはなりません。
表面温度を高く保つ「高断熱」と合わせて、
暖かい空気を留める「高気密」が必須なのです。
ただし、魔法瓶の住まいでは息苦しく健康を害しシックハウスの原因にもなってしまいます。
ですから換気が必要なのですが24時間機械換気ではせっかくの気密性能が台無し。暖かい空気を取り入れながら換気もできる方法がベストと言えます。そんな夢のような方法もあるので調べてみてください。
( OMソーラーと言います。)
本日はここまでにいたしますが、続きは次回にお伝えします。
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