木の家のメンテナンス講座・・・床板の傷・へこみを補修。

無垢材の床板は温かくて気持ちが良いが、 柔らかいので傷がつき易いとよく聞きます。 物を落としたり、家具を引きずったりすると傷がついてしまいます。 今日はこの傷ついた床板の補修方法を解説します。   少しのへこみの場合は、へこみの上に水を含ませた小さな布切れを、 一晩置いていると翌朝には元通りに復元します。   無垢の木は製材された後でも湿気を吸ったり放出したり、 生きている証拠ですね。復元力があるんです。 木の家のいいところですね。   年輪は夏の成長期と冬の成長に差があるためにできますが、 この冬目の色の濃い部分が切れたような傷の場合は残念ながら復元できません。 この場合は専用の補修材を使うことになります。   家具などの引きずり傷や切れた傷の場合は、マニキュアタイプの補修ペンを使います。 1. 床板と近い色の補修ペンを選ぶ。 補修ペンはマニキュアタイプの液体です。   2. 傷の部分を補修ペンで何度も塗る。 数種類の色を使って木目を作るとより分からなくなります。   3. 最後に乾いた布切れで擦って馴染ませ、再度補修ペンで塗る。 何度か繰り返すとさらに綺麗に仕上がります。     無垢の床板ではなくフローリングのへこみの場合は、 水分では復元しませんので、クレヨンタイプの補修材を使います。 方法は、 1. へこんでいる部分の木部を硬いもの ( 例えばスプーンやフォークの柄の部分 )   へこみのササクレを直す。 2. 床板の色に近いクレヨンでへこみの部分を埋める。 この時、クレヨンをドライヤーなどで温め柔らかくすると馴染み 易くなります。   3. クレヨンタイプの補修材が固まったら、平たいヘラのようなもので 表面を削り平にします。   4. 後は、乾いた布で表面をなじませ、マニキュアタイプの補修ペンで木目の柄に合わせ  て絵を書く要領でなぞってください。   これで、床板の補修は完璧です。 試してみてください。   ]]>